東へ東へ・・・目的地は、ずばり『日本』!
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中国と日本。


隣の国だし、歴史的に見ても古くからの付き合いがある。


顔つきも似てるし、
食文化も似ている部分は多い。
漢字文化、シルクロード、


歴史的・政治的に平行線をたどっていることも実際あるけど、
個人レベルで見れば、かなり分かり合えることも実際多い。





しかし、国が違えば、文化や考え方も違う。


『友達』の位置づけ、
『おもてなし』の仕方、
そういった考え方の違いは、時に誤解や戸惑いを生む。








温州で再会したハオハオは、
私が楠渓江で過ごしている間も、何かと気にかけてくれた。

『今日はどこに行ってきたの?』
『今日の夕方の雨はすごかったね。大丈夫だった?』
『いつ楠渓江を出るの?次はどこに行くの?』


私は楠渓江(温州)を出た後、金華に行こうと思っていた。
金華市近郊のある古鎮に行ってみたいと思ったからだ。


『金華に行くの?私の友達がいるから、その人がきっといろいろ世話してくれると思うよ。
私も金華に行こうかなぁ。
でも、仕事もあるし、ちょっと遠いのよね。
とにかく楽しんでね』



それと並行して、
私が温州から金華への移動中、金華市のQQと名乗る人物からメールが来た。


ハオハオちゃんがQQ氏に私の連絡先を伝えたらしい。


中国では携帯番号の交換はよくあるし、そういう個人情報とかはあまり気にしていないみたい。



英語が堪能そうな彼と、メールと電話でやり取りをしていたところ、

突然私の携帯が使えなくなってしまった。


携帯のプリペイドの残高がなくなったのか(でもチャージしてからもしばらくは使えなかった)、
同時にLINEなどもしばらく使えなくなっていたので、中国政府による規制なのか、



とにかく、連絡が取れないまま、私の乗っていた電車は予定通り金華に到着した。





電車を降り、ホームを出ると


私の名前を書いたプラカードを持った青年がいた。


彼はQQ氏ではないらしいが、彼の携帯にすぐに電話があった。


『無事に金華に着いたみたいだね。
迎えに来たのは、僕の友達で『チャンクー』って言うんだ。
今日はとにかくゆっくり休んで。
君はゲストなんだから、何も心配しないで。』



QQと電話でやり取りをしたのち、チャンクー氏は宿を探し始めてくれた。
でも、あたっているのは星付ホテル。



あの・・・私、『ホテル』じゃなくて『旅館』とか『住宿』とかでいいから。
しかも、宿によっては外国人を泊められないところもあるから、
自分で探すから大丈夫、ありがとう。


そう伝えたけど、『大丈夫だから』と言われるばかり。

いや、大丈夫じゃないし。





はっきり言って、知らない男が星付のホテルを探しているっていう状況。

めっっっっちゃこわい。


ぶっちゃけた話、
この人が、ハオハオの友達っていう証拠だってない。


女ひとりバックパッカー、
自分を守れるのは、自分しかいないのです。



せめて携帯が使えたら・・・。

走って逃げてしまおうか、
でも、本当にハオハオの友達だったら、めっちゃ失礼すぎる。



そんなことを考えている間に
チャンクー氏は、ある星付のホテルでシングルの部屋を取り、
ルームキーを私に渡して帰って行ってしまった。






・・・唖然。






宿の支払いは彼のクレジットカードでされているようだ。
私はパスポートを提示していないから、私の個人情報は洩れていない・・・?

いや、そういうことじゃなくて・・・。

彼が宿代払ってくれるってこと?
しかも高級ホテルだよ・・・。
それはそれで大問題だ。


どうしよう…。




念のため、レセプションで、『これってチェックインできてるんだよね?』って聞いてみたけど、
英語が伝わらず、筆談でも『何言ってんの?』って感じで見られ、

もー、泣きたいっす。





とにかく信用していいのかわからない。




ご飯をごちそうになるのなら、
ものすごく感謝して受けたいとおもう。

でも、こんなすごいホテルまで用意されると、
困惑する。
疑ってしまう。

しかも、一度も会ったことのない人に、だ。




ただ、ここは中国で、『中国人のおもてなしの仕方』という独特のものがあるのは何となくわかる。
中国人の男の見栄みたいなものもあるのも分かる。
人との距離感・友達の垣根の高さも日本と違う。
いままで、中国をまわってきて、そして旅人の話からも、裏があって近づく人はいなかったと思う。


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とにかく、その夜は、しっかり鍵をかけ、
そう信じて眠るしかなかった。








仮に『おもてなし』とはいえ、
こんなすんばらしいホテルに何泊もするわけにはいかない。

というのは、私が落ち着かないからだ。



翌朝、私はチェックアウトして、別の宿を探した。
宿の密集地ではあったけど、
外国人が泊まれる安宿は見つからない。
仕方なく、その中で一番安い宿に移動した。
それでも、100元越えの、私にとっては高級ホテル。



でも、気持ちはずいぶん楽になった。



それでもこんな高い宿には何泊もできない。
明日には移動しなきゃ。
そう思い、翌日のバスのチケットを購入した。


観光に出かけようと思ったとたん、激しい雨が降りだし、観光に行く気にもならなくなってしまった。

意気消沈。
どっと疲れが出た。









携帯が復活し、QQやハオハオとやり取りができるようになった。


二人とやり取りをして、

なんとなく、そのQQという人物、信頼できるかもと思えてきて、
QQとチャンクーと夕飯を食べに行くことになった。




会うなり彼はこういった。

『どうしてホテルをチェックアウトしちゃったんだい!?言っただろう、心配しなくていいって。』


たった三人なのに、テーブルいっぱいの料理が出てきた。

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食べきれないほどの量。
この写真の倍は出てきた。

日本人なら、もったいないと思うし、残すのはむしろマナー違反だと思う。

でも、食べきれないほどの料理でもてなすのが、中国のやり方。



そして、『払う』と言っても、絶対に受け取ってくれなかった。
これが中国のもてなし方なんだ、と。






日本人なら、少なくとも私にはここまでできる自信はない。
正直、『おごってもらう』とかは、ちょっと苦手。




でも、これでお互いがハッピーになれるなら。







その後、金華市内にある公園や古鎮を案内してくれた。

こんないいところがあったんだね、知らなかった。

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そして、めっちゃステキなカフェ。

中国にいるのをマジで忘れる。

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そして、バーに行ったり。






いろんなところで、彼の友達に会い、
彼ら中国人の『友達』の垣根の低さを感じた。
距離がとても近い。



紳士的で、でもすごくユーモアにあふれたQQと
シャイだけどおちゃめなチャンクー。

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結局、金華での観光はほとんどしなかったけど、
彼らと出会ったことが、一番の思い出になった。

彼らに出会ったからこそ、
信じてみたからこそ、
最高の思い出ができた。
いろんなことを学んだ。





中国には、
『友、遠方より来る。また楽しからずや』
っていう言葉があるように、
友達が来て、それをもてなすのがとても楽しみだという。


そして、
『朋友的朋友也是朋友』
つまり、『友達の友達は友達だ』という言葉がある。
彼にとって、ハオハオの友達である私は、彼の友達同然なのだ。



日本では、友達の友達は決して友達ではない。
出会って、挨拶して、何度かやり取りして、信頼できると感じて初めて友達と言える。





でも、本当はそんな儀式や、気を遣うとか、そういうことではなくて、
もっとラフに、
もっと近いところに
『友達』というものを置いたら楽しいのかもしれない。





その言葉の意味がやっと分かった時、
この町に来た意義を初めて感じた気がした。
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[2014/07/14 19:52] | 中国 その3
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