東へ東へ・・・目的地は、ずばり『日本』!
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『もしも日本の周りの海がなくなったら・・・』




そう考えたことはありますか?












近年、実際に一つの海がなくなりつつあります。


ウズベキスタン北西部とカザフスタンのまたがる大きな塩湖・アラル海。





かつて、世界第四位を誇る大きな湖でした。

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漁業も盛んで、リゾートとしても有名だったアラル海。

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現在は、8割以上が干上がってしまい、かつてのアラル海の姿をとどめていません。

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アラル海にそそぐ大きな河川の水を、
新たな産業開発としての綿花栽培や、生活用水などに大量に使用した結果、
アラル海は年々縮小し、
様々な問題を引き起こしている。



これらは、旧ソ連時代の無謀な自然改造計画の結果だとも言われている。










ムイナクという町に行った。

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乗り込んだバスは、近郊のヌクスという大きな街からバスで4時間。
一日2便しかない。

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出発15分前に乗り込んだバスは、満員で通路にも人があふれている。
私たちも座席には座れず、車内の座れそうな段差にすし詰め状態で座った。


バスの車内には
野菜や果物やパンやいろんなものが大量に積まれていた。
もちろん、乗り込んでくる人々の手には大量の野菜。

上記の写真よりももっとたくさん人が乗り込んで来、もっとたくさん荷物が積まれながら
ムイナクへ向かって行った。

アフリカのバスと同じくらい密度の高いバスだった。









ムイナクは、かつて、保養地としてロシアからの直行便もあったという。

しかし、そこはかつての栄えていたという面影は全く感じられない、
小さな貧しい砂漠の町のように見えた。

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ここは、漁業が盛んで、
また、魚の加工品の缶詰工場もあった。

しかし、アラル海の縮小により、彼らは仕事を失った。

砂漠化により、気温も上昇、棲息していた動植物も姿を消した。
乾燥し、砂ほこりが舞い、気管支炎を患っている住民も多い。



かつて海だったという土地は砂に塩が混ざっており、農業に転身することもできない。

錆びれてしまい、作物も育たないこの土地では、
食材や物資は乗ってきたバスでのように、近隣の町からの輸送に頼るしかないのだろう。







錆びた船が何艘か並んでいる場所があった。

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ここは、かつて海の底だった。

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その証拠に今は砂漠としか思えない砂に混じって貝殻が転がっている。

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きれいな青い空の下、砂の上に浮かんでいるこの船たちの姿がとても悲しげだった。

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海が縮小するというのは、単純に海が遠くなるということではない。
水がなくなるということは、塩分濃度が上がり魚は生きてけない。
このずっとずっと向こうにある小さくなってしまったアラル海には
魚はもう住んでいないだろう。
もし、今、水が戻ったとしても、魚が生息するまでにどれほどの年月がかかるだろう。
そもそも水が戻るということはあるのだろうか。

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『海がなくなるということ』

もし、日本の周りにある海がなくなったら、どうなるだろう。





豊かな山や川や、自然は今のままではなくなるかもしれない。
稲作ができなくなったら、食卓からご飯が消えるだろう。
ユーラシア大陸と陸続きになったら、周辺諸国との領土問題が発生し国境はアフリカみたいに直線になるかもしれない。
治安も今のままとはいかなくなると思う。

他にもたくさん。





ただ単純に、『魚が食べられなくなる、寿司が食べられなくなる』という問題では済まないということ。







小さな島国・日本にとって、海というのは本当に重要な意味を持っている。









遠く離れた中央アジアでの環境問題。
今まで知らなかったし、関係ないと思っていた。
でも、同じ海を持つ、いや、海に囲まれた日本に置き換えて考えると、決して他人事ではないし、それが教えてくれることも多い。




無謀な計画による環境破壊は、結局自分たち人間に返ってくる。
その多くは、『後になって気づくこと』。
人間と自然の共存は、一体どこまで可能なのか。














ウズベキスタンでは綿花栽培が盛んだ。
それは雪みたいで素直にきれいだと思う。

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産業として発展しているということも、それだけを見れば決して間違ったことではないともいえるのかもしれない。







でも、アラル海が消えた原因の一つとしての綿花栽培。
だからと言って根付いている綿花栽培をやめるという選択肢は考えられないだろう。







しかし、近年、ウズベキスタン南西部とトルクメニスタンとの国境付近に
新たに湖が拡大しつつあるそうだ。



これが良い方向に発展していくことを願ってやまない。
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[2013/09/26 22:03] | ウズベキスタン
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2013/09/28(Sat) 23:03 |   |  #[ 編集]
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