東へ東へ・・・目的地は、ずばり『日本』!
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深夜12時。

雹は止んでいた。

真っ暗の中、頂上へ向けたアタックをかける。


ありったけの服を着て、
ヘッドライトとガイドだけを頼りに登る。



























心の準備はできている。


















4000mを越えてから、呼吸が極端に苦しくなってきた。
ここ、キボハットから目指すウフルピークまでは1000m以上の標高差がある。







足が上がらない。

前に進めない。

すぐに息が上がって苦しい。

頭痛はなかったけど、嘔気で水も飲めない。

ガイドに荷物を持ってもらってもなお、みんなのペースよりも遅れていく。

『大丈夫?』って聞かれても返事もできない。

すぐに休憩はさまないと、はさんでも呼吸が整わない。

目の前がぼやけてよく見えない。

当然、周りの景色なんて全然楽しむ余裕なんてなかったし、

みんなで支えあうどころか、自分のことすら満足にできない。













辛くて、

悔しくて、

情けなくて、

申し訳なくて、

苦しくて、



仕方なかった。



















何でキリマンジャロなんか登ろうって思ったんだろう


山なんて、だいっきらい


甘く見ていた自分が悔しくて悔しくて仕方なかった。


『リタイア』という黒い影がいつまでも付きまとっていた。


気付けば泣きながら歩いていた。

































『Pole Pole』
ゆっくり、ゆっくり。



誰よりもゆっくりしか歩けなかった私に最後まで付き合ってくれたガイドはそれしか声をかけてくれなかった。
それが嬉しかった。
『リタイアなんかしなくていいんだよ。ゆっくりでいい、君も頂上を目指していいんだよ』
そういってくれている気がした。





DSC06419.jpg




いつしか、太陽は上がっていて、山が赤く照らされていたけど、
私はまだ頂上にたどり着けない。



頂上がどこにあるのかも見えない。
どれくらいの距離をまだ歩かないといけないのかもわからない。



山登りは競争じゃないってわかっているけど、
一緒にゴールを誓った仲間の足を引っ張っていることが辛かった。
















通常よりどれくらい余分にかかっただろう。



ウフルピークに到着したとき、
先に行った仲間が待っていてくれていた。
みんなが『おめでとう』って迎えてくれた時、心から嬉しくてたまらなかった。

IMGP1388.jpg



体力もつき、
私の中に、最後に残っていたのは、根性だけだった。
根性と、仲間の支えだけで登頂することができた。
みんながいなかったら、頑張れなかったかもしれない。














アフリカ最高峰からの景色は、雲ばっかりで何も見えなかったけど、
目に映るもの、すべてがキラキラしていた。





DSC06412.jpg






そして、私にはパワーがみなぎっていた。
今まで経験したことないくらい苦しくて苦しくて仕方なかったのに、
それが嘘のように元気になっていた。
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[2013/03/06 07:37] | タンザニア
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