東へ東へ・・・目的地は、ずばり『日本』!
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エチオピア南部の民族めぐりの旅を通して、
自分なりに考えることがあった。

というか、考え込んでしまった。






民族めぐりはとても興味深かったし、
現在も昔からの伝統文化を守っている人々がたくさんいるということに驚きもした。
装飾や生活も見たこともない、全く違う民族もいた。



実際にそれを見るのを楽しみにしていた。






でも、民族に会えば会うほど、実際、彼らにとっての『民族』って何なんだろうと思えてきた。




カメラをカバンから出すだけで、いや、外国人を見るだけで、
「写真撮れ、写真代払え」
と言ってくる人々。



外国人が珍しいから、好奇心からではない。
彼らにとっては観光客からの写真代はおおきな収入の一部になっている。
そして彼らは彼ら自身の『商品価値』を知っているのだ。



でも、ここで大きな疑問を感じた。
『民族の商品価値』ってなんだろう。


昔から伝統にしてきた文化を商品にするということか。










かつてそれぞれの民族でそれぞれの歴史的・社会的背景があってこそその文化が生まれたのだろうけど、
それが『商品』となるということは
そこに『観光資源』という大きな動きが入ったからに他ならない。


そしてその流れを作ったのは私を含む観光客に他ならない。


『民族』という『商品』を見に行っていた自分がいたことも否めない。





民族の文化を見たい・民族の姿が見たいと思うのは自然なことなのかもしれない。





でも、旅していて『ゲルマン民族を見に行こう』『アメリカ人を見に行こう』という思いを持ったことはなかった。
彼らに会いに行くのが目的ではなく、その国の旅の中で会えたという感覚だった。
逆に『日本人を見て見たくて』といって日本に来るという人に会ったら、『???』と思うだろう。



その土地に住み、その土地に合った文化を築き、その土地で生きている。
それだけのことなのに。







民族がいて、観光が成り立っているのか、

観光のための民族なのか、




分からなくなってしまったのだ。






文化を守るのは素敵なことだし、それは応援したいなと思うけど、
『文化』が『商品』になった時、彼らの中にどんな感情があったのだろう













そんな思いを持ったまま、ケニアに入国したのだけど、
もともと動物にそれほどまでに興味があるわけではないということももちろんあるが、
自分はそこでも、動物に対しても民族に少し似た矛盾を感じていて
私はここでサファリに行くこともためらっていた。



車の中という安全な場所で、自然の『生きるか死ぬか』『食うか食われるか』を常に生きている野生動物たちを見ることに、ちょっと違和感を感じたからだ。



だって、野生動物を見に行っている私たちの車の中という空間は、決して野生の空間ではない。
野生動物たちにとって、そのような野生じゃないものが入っていくのは、
『野生で生きている』とは言えない、言わせられない気がした。




実際に行った人の話を聞いても、ケニアのとある国立公園のサファリに行くと、
野生動物たちは人間の乗った車に慣れてしまっている。
そこは自然の中なのに、自然でないものが入っているのに自然というのは、なんだか不自然だ。







南極に行った時もそうだった。
鳥は生きるためにペンギンを食べるタイミングを狙っている。
野生ペンギンは必死に子供が食べられないように威嚇し守る。
そして目の前でペンギンが数羽の鳥に食いちぎられているのも見た。


衝撃的で、自分もその『いのちの循環』の中の一部なのだということを強く感じたけど、
『いのちを頂く』ということに感謝してご飯を食べられるようになったけど、


どこか、『今自分はここで彼らの肉になることはない』と感じている自分がいた。




ライオンやチーターのハント。
これがもし見ることができたら、とても貴重な体験だと思うけど、
生死をかけている両者を同じフィールドにいても動物自身の現実と、サファリという観光をしている自分にギャップがあることが想像できた。





自分の心の中に矛盾を持っていることに気づいた。




しこりを持ったままでは楽しめない。
引っかかるものがあるのでは楽しめない。



矛盾を持っているうちは、






ケニアでサファリにはいけない。
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[2013/02/12 06:52] | ケニア
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