東へ東へ・・・目的地は、ずばり『日本』!
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朝、8時。



ナウダラの家族に別れを告げ、
ブアが運転手に何度も行先を確認してくれたバスに乗り込んだ。









インドに戻る。










ナウダラからインドへ陸路で向かうには、
私がネパールへ入国したときに通ったバイラワの国境を目指すのが一番近いし、一番メジャーなルート。

でも、私は、出来れば違うルートで行きたかった。


理由はいくつかあるんだけど、

私が向かいたいのは、インド西部のラジャスターン州。
レイクパレスのあるウダイプルで、私のインド周遊の旅は一時中断となっていた。
その続きをしようと思ったら、やはり、それにいちばん近い国境を目指すのがいいな。というのが一つ。

それに、そのルートがメジャーすぎるから。
一度通ったルートだし、わざわざ何度も利用したいと思えるほど素晴らしい国境やルートでもなかった。
インドとネパールをつなぐ国境はいくつもあるんだから、
メジャーじゃないルートで行ってもいいじゃないかと思っていた。

何より、私は、移動も旅のうちだと思っている。
目的地で観光することだけが旅なのではなく、
どのルートを選ぶか、どのような手段で移動するかによっても印象はまるで変ってくる。
そこでの出会いや、目に映る風景、すべてのストーリーが旅の要素だと思っている。


その話をしても、ナウダラの家族にはあまり理解を得られなかったけど、
やっぱり、この瞬間も、私は旅をしてるんだっていうこと。




マヘンドラさんから、
ネパールとインドの国境付近の、ネパールガンジという町で、最近警官が銃で撃たれたという物騒な事件があったから、そこは避けるようにとの情報をもらった。

私が目指す国境、マヘンドラナガルまでの通り道であるようなので、
そこはスルーするバスを選ぶことにした。








ナウダラからのバスは、いつものように山をグネグネと降り、
ポカラを通過した。

そしてそのまま、どんどん山道を走る。


4時間ほど走り、ナラヤンガートという町に着いた。
ここは、交通の要所で、ここから各地へのバスの分岐点となっている。


私もここでバスを降り、マヘンドラナガル行きのバスに乗り換える。


マヘンドラナガル行きのバスの出発までしばらく時間があったので、
しばし腹ごしらえと行きますか。



バス乗り場の向かいには、安食堂が並んでいる。
鉄板で調理されているのが、タースと呼ばれる名物料理。
羊肉の鉄板焼き。

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味は・・・


うーーーーん・・・。




私はみかんの方がいいや(笑)。




ネパールの食習慣は、10時ごろにダルバート(ごはんとカレーとカレー)をガッツリ食べ、
昼過ぎに軽くおやついう名のインスタンラーメンを食べ、(←だいたいこれを胃に入れる隙間はなかった)
夜、ダルバートをガッツリ食べたら、
もうそれ以上何も食べられないくらい満腹の生活だったので、
この時間に食堂でダルバート以外のものを食べるのが、とても新鮮。


あぁ、旅人に戻ったんだなぁってしみじみ。

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時間になり、マヘンドラナガル行きのバスに乗り込む。

バスはローカル線らしく、
途中、何度も止まり、あふれんばかりの人を積み込んで走っていく。

車内は荷物でいっぱい。
隣の席のおばちゃんは、私の席の足元まで荷物でいっぱいだし、
おばちゃん自体もビッグサイズなので私の席まではみ出してる。

おまけに、通路にも折り重なるように人がすし詰めで、
どっちに動いてもまわりの誰かと接触しそうで微動だに出来ない。


でも、まぁ、私は席があるだけマシなんだろうなぁ。


だって、このバス、


午後発、早朝着の長距離夜行バスなんだもん。

しかも、めっちゃ寒い。





たぶん、もし、インド側を移動するとになってたら

いつもと変わらず、夜行列車の寝台で、ブチブチ文句言いながらもいつものように移動していたと思う。

でも、ネパール側を、バスで移動するっていうのは

やっぱりそれなりにワクワクするものがあるよなぁ。

たかが移動、されど移動。






難なくネパールガンジを通過し、

あたりが薄明るくなった頃、
国境の町・マヘンドラナガルに到着したらしい。




まずは、目の前の宿のようなところで頼み込んで、
限界寸前の膀胱を開放し、

暖かいチャーでほっと一息。



チャーも、これで飲み納め。







さて。

国境越えますか―。





何か国も国境越えをして、
今となっては、もう、国境越えがそれほど大きなイベントではない。

でも、トラブルなく越えられるかな、と、ちょっとだけドキドキする。
あまり情報のない国境だと、余計にそうおもう。
今回も例外じゃない。





今回の国境越えの移動手段は、なんと、


馬車。

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馬車なんて初めてじゃない!?


ここから国境までも、インド側の各地へ向かうバスなどが出ている町までも、
それぞれ少し距離があるようで
この国境では乗り合いタクシーならぬ、乗合馬車を利用するのが一般的みたい。

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適当に交渉し、
まわりのインド人やネパール人と同じ値段であることを確認して乗り込む。
道もガタガタだし、万が一ってこともあるので、バックパックはチェーンで固定させてもらった。



少しずつ明るくなっていく景色。
国境に向かう一本道の周りは、菜の花畑が広がる。
朝もやの中に浮かぶ菜の花畑が、なんだか特別な世界にいるみたいに見えて、胸に迫るものがあった。

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ネパール側のイミグレで出国スタンプをもらい、
また馬車に乗ってインド側のイミグレに向かう。

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インドのイミグレでは、何故か降りたのは私だけ。
インド人やネパール人はスタンプ要らないのかな・・・?


相変わらずダラダラ作業しているインド。
イミグレ小屋の前で待っている間に、私の乗ってきた馬車が姿を消してしまった!!


ちょーーーーー!!!!!
私のバックパック返せーーーーーーー!!!!!!!!




と思ったら、角を曲がったところで待っててくれたみたいで、
荷物ともども無事でござった。

みんなも待っててくれてありがとー。

てか、もし、バックパック、ロックしてなかったらやばかったかもなー
そして馬車代も後払いでよかったなー
かといって、いちいちバックパック背負って馬車降りるとか大変。
こういう判断って、難しいよね。




ここでも難なくインド側の入国スタンプゲット。




再び馬車で移動。


インドとネパールを隔てている川を渡ったら、インド側の町・バンバサに到着。

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馬車―ありがとー。








さて。

私の移動は終わらない。

まだ、朝の9時前。

バスターミナルで、ラジャスターン州の州都・ジャイプル行きのバスを探す。

が、夕方発しかないと。
しかも到着が明け方。

今から6時間以上も待てないよー


じゃ、デリーは??

デリー行きは30分後らしい。
到着も夕方。

よっしゃ!!!
乗った!!!








まずは、インドの玄関口・デリーから、
人生3回目のインド旅を始めることに。




バックパッカーの中でも悪名高いデリーは、どんな町か、


非常に楽しみすぎます(にやり)!
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[2016/01/05 01:58] | ネパール
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思えば、今までホームステイなんて経験は、ほとんどしたことがなかったと思う。

カウチサーフィンも避けていた。



それはやっぱり、
私なりの安全対策だったと思うし、
変に気を遣うくらいなら、一人で自由に行動できる環境に身を置きたかったのかもしれない。


でも、結局、逃げていたんだろうな、と、今では思う。






結論から言うと、


この2週間半に及ぶナウダラでのホームステイは、


色んなことを学んだり、感じたり、経験できたかけがえのない時間だったと思う。









この国では、掃除や洗濯は女の仕事。

だから、旅行者と言えども、家族の一員として私も食器洗いをすることが多かった。


基本的に蛇口はない。

村の共同の水場からホースをひいてタンクにためて使う。
そうして初めて水が出る。

でも、その水場も、庭にしかない。

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高地の夜は冷える。
冷たい水で洗い物をするのが辛い時、
沸かしてくれたやかんのお湯を混ぜてもらうだけで、ありがたい気分でいっぱいになる。





火は、かまど。
山からとってきた枝や薪やトウモロコシの芯を燃料にして、火をおこす。
ガスコンロなんてない。

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お風呂やホットシャワーもなくて、
昼間、
家から20分ほど歩いた山の中にある冷泉で水浴びする。
でっかい筒からドボトボ冷たい水が出てくるだけなんだけど。
もちろん屋外。
仕切りなんて何もない。
そこで洗濯も一緒にしちゃう。
ここら辺の集落の公共の冷泉だから、込み合わないタイミングを狙って行く。

もちろん、洗濯は手洗い。






停電なんてしょっちゅう。
停電しない方が珍しい、逆に不安になる(笑)。






朝は日の出とともに起きて、

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朝日に染まるヒマラヤを眺めながらチャーを飲み、

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ポカラに行くきむくんを毎朝見送り、
向かいのラクシミさんとあいさつして、

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お店にチャーやお酒を飲みに来たり、牛乳を買いに来る村人とおしゃべりをして、
10時ごろ、朝ご飯。

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ご飯を食べたら、ソーロップが学校に行く。
こっちの学校は、朝、家の仕事がちゃんとできるように、12時くらいから授業なんだって。
子供も戦力。
でも、きちんと勉強もできるようにこの時間に始業なのは、すごく理にかなっている気がする。

ちなみに、ネパールの学校は試験で進級が決まるらしい。
そして、授業は英語で進められていくらしいよ。
ソーロップが英語ペラペラなのは、日常的に英語に接しているからなんだね。




日中は私はポカラに行ったり
散策したりしていたけど、

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家族はみんな、ずっと働いている。

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夕方になったら、懐中電灯を持って、ソーロップと一緒にアマを迎えに行く。

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早朝と夕方は、アマが、冷泉のある場所よりもっと奥の家畜の世話をしている。
その間、ブアが店番をしながらご飯を作ってくれてる。
昼間はブアが家畜の世話をして、アマが店番をしながら家の仕事をしている。
ソーロップとケンカしながら、アマの搾った牛乳と、今夜の薪を担いで帰ってくる。
ちなみに、ブアとアマは、夜明けに鶏の鳴き声で起きているみたい。
本当に朝から晩まで働き者の二人。

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夕食の後は、焚き火を囲んでみんなで団らん。

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この時間がすごく幸せ。

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たいていこの時間は停電しているから、この焚き火の明かりだけなんだけど、
焚き火を中心に、みんなの気持ちが確かにここにある瞬間をすごく感じる。
外はとても寒いけど、みんなで語り合いながら囲む火はとても暖かい。







そして一日が終わる。







そんな毎日は、
はっきり言って日本の生活と比べたら、不便だけど、
決して不幸な生活じゃないと思う。
そこにいつも、相手を思いやる気持ちがあって、
そして笑顔がある。


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ポカラの町に行けば、
自家発電で停電知らず、
ホットシャワーがガンガン出る宿はたくさんある。

たぶん、ナウダラ周辺のゲストハウスでも、そういう設備のある宿はあると思う。



でも、そういうところに泊っていたら、

私はこの家族と、こんなにたくさんの時間も、笑顔も共有できなかったと思う。

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ある日、私ときむくんで、夕飯に親子丼を作って振る舞った。
『これは、日本の料理で『家族』っていう意味なんだよ』って。

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ネパールいう国は、和食がおいしい国だけど、
ローカルの人たちは和食は食べないし、味付けも全然違う。
度肝を抜かれるような料理だっただろうけど、
おいししいって言って食べてくれたのは嬉しかった。
自己満足で作っちゃってごめんね。






この国の、この国で暮らす人々のリアルな生活。
それを体験できたことは本当に貴重だし、
お金に変えられないものをたくさん得られたような気がする。

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今まで、『旅』いう生活は、一瞬の出会い・一瞬のかかわりの繰り返しだった。
たった20日と言えども、こんなに長い時間を誰かと一緒に過ごすということもあまりなかったし、
一瞬のかかわりでは芽生えることのない人と人との感情というものがあることを改めて実感した。
それは、少しずつ親しい間柄になっていくということで、
お互いの心を開きあうということで、
時々衝突や落ち込んだりすることもあるけれど、
それが人と人とがつながりあうことのような気がする。

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この家を出るとき、

ブアが、私の額に赤い粉を付けてくれ、
首に白い布をかけてくれた。

『この国での歓迎のしるし』と聞いていたそれだけど、
その気私は初めて、

この家の『家族』になれたきがした。


『いつでも帰っておいで。ここは、あなたの、ネパールのおうちだから。』


そう、ハグしてくれた家族に、心から感謝している。

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[2015/11/08 18:31] | ネパール
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ナウダラでのホームステイ先の家には

ソーロップ

という少年がいた。

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ブア(パパ)とアマ(ママ)の孫、14歳。

彼はこの家の中でも一番英語が堪能だったので、通訳してくれたり、話をたくさんしたりした。




初めて会った時、小さな子供たちの面倒もよく見るし、
朝から晩までよく家のお手伝いをする、とてもいい子だなぁと思った。

ちょびりシャイで、でも優しい子。




初めは緊張していたのか、自ら話しかけて来ることはあまりなかったけど、

数日たつと



『えみりあサ~ン』



と明るく声をかけてくれるようになったり、
冗談を言ってくることが増えて、嬉しかった。




その冗談も日に日にエスカレートしていった(笑)。


まぁ、まだ子供だし、コントロールがうまくできないだけだろうな。


私も顔では笑ったり適当にあしらっていたけど、彼の調子はとどまることを知らない。





彼は、日本で働いている、おじのマヘンドラさんからノートパソコンをもらっていて、
おそらくスカイプなどマヘンドラさんが家族との連絡を取れるようにと預けていたのだろう。
学校でPCに関する授業もあるらしい。


しかし、彼自身にとって、PCはゲームなのである(笑)。


日本式の充電プラグなので、ネパールのコンセントに接続するには変換プラグが必要。

いつもきむくんのを使わせてもらっていたようだけど、
その日はきむくんが片づけていたようだ。


ある朝、日の出頃ドアをノックする音で起こされた。

目をこすりながらドアを開けると、そこにはソーロップ。

「えみりあサ~ン、オハヨゴザイマース!プラグ貸して!」


お前さん、朝一番のあいさつがそれかよ・・・。





ある日の夕方、部屋できむくんと談笑していたところ、
ソーロップもやってきた。
そして笑いながら空いているベッドにドサッと腰を下ろした。

そこには私の電気機器の入ったポーチが・・・。

『ちょっと、あんた、今まわりを全く見てなかったでしょ
アンタがアタックしたこれ、機械がいろいろ入ってるんだよ。
壊れてないみたいだからよかったけど、ちゃんとまわり見て行動してよね!』


特に外国では喜怒哀楽ははっきり表現して相手に接する私は、

こんなところに大事なものを置いておいた私が悪かったんだよなぁ・・・

と思いながらも、すこしきつく注意した。

でも、彼は何故私が怒っているのかわからないのか、キョトンとしていた。

『分かってんの?アーユーアンダストゥッドゥ!?』


それから彼は、夕食が終わるまで、ずっとしょんぼりしていた。
きむくんが声をかけても、テンションが低いままだった。




夕食後、私がもう怒ってないと分かったからか、いつも通りの様子に戻ったけど、



直後、また、しでかしてくれた。



部屋で私のPCをつないでアマ・ソーロップ・きむくん・私でマヘンドラさんと話をしていた時(ブアは自室でテレビに夢中だった(笑))

マヘンドラさんと話せてテンションが上がった彼は、

ふざけて私の顔にパンチ!

軽く目に当たった。

そしてコンタクトが外れた・・・。



コンタクト自体は使い捨てだったので問題はないけど、
当たったのは偶然で、事故だったとはいえ、

『これ(コンタクト)、私の目やメガネと同じなの!
自分が何したかわかってる?
さっきもあれほどきをつけて言ったばっかりじゃん!』


と静かにキレた。


また、シュンとするソーロップ。

ちょっと反省しようね。





それからも何度も彼に注意することがあって、

「わかってんの!?ドゥユーアンダスタン!!??」

て言ってたら、



「えみりあサンはいつも怒ってるよね」
と言って
物まねされるようになってしまった・・・。





私はキレキャラかよ・・・。






そんな彼の夢は、

『マヘンドラさんのように、日本に行き、日本とネパールをつなぐ仕事がしたい』

キラキラした瞳で語ってくれた。


頑張れ、ソーロップ!!







ここでの滞在は、特にソーロップとのかかわりの中で
私は、日本とネパールの『価値観の違い』のようなものを痛感する機会が多かった。

それはどちらが悪いということはなく、
しかし、『受け入れる』ことはまだできなくても『違うことがある』ということを知っておくことが、とても大事なんだということを、旅の中でいつも思う。



ソーロップは綿入りのベストジャケットを羽織っている姿をよく見ていたけど、
あれは、きむくんの私物で、きむくんが『あげた』のでも『貸した』のでもなく、『勝手に着ている』らしい。

『俺のものは俺のもの、お前のものも俺のもの』


ジャイアンか、お前は!


よく見たら、ほんとにジャイアンに見えてきた(笑)

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ある日の午後、帰宅するとアマが、真っ黄色に染まった手のひらを見せて
『今日はね、これを臼で引いて粉にしたのよ。手が黄色くなっちゃったわ』
そういってボールいっぱいのターメリックの粉を見せてくれた。

『僕も手伝ったんだよ』

と言って、ソーロップがやってきた。
「そうなんだ、ソーロップはホントによくお手伝いするよね、ホントにえらいよね
・・・って、ちょ!そのジャケット、黄色いのついてるよ!」

「それ、きむくんのジャケットでしょ?もらったんじゃないんでしょ?
きちんと対応しなきゃダメだよ。ちゃんときれいに洗って、きむくんにも言わなきゃだめだよ」


彼ももう14歳だし、私がとやかくでしゃばることではないのできむくんには話さなかった。

私の思う『きちんと』は、
持ち主であるきむくんに正直に告白し、謝罪して、元通りきれいにして返す
ってことだったけど、
ソーロップはそう思っていなかった(やっぱり)。



二日後、きむくん自身がジャケットの汚れに気づいて、ソーロップを呼び出し。



きむくん「ソーロップ、このジャケット、汚れてるけどどうしたんだ?」
ソーロップ「げ!(ばれちった)えみりあがチクったの?」
きむくん「えみりあ関係ないだろ。」
ソーロップ「ナッシングトゥーハップン!!なんてことないよ!」
きむくん「は?ふざけんなよ。他人のもの汚したり壊したらちゃんと元通りにするのが常識だろ」
ソーロップ「でもショバさん、今いないし(ソーロップの洗濯はいつもショバさんがしていた。この時ショバさんは数日にわたってポカラに行っていて不在だった)。」
きむくん「なんでショバさんにやらせるんだよ!お前が汚したんだろ!お前が自分で洗えよ!」
ソーロップ「・・・わかったよ、あとでやるよ。ネットしたいからスマホ貸して♪」
きむくん「は?今やれよ!ってか、どの口がスマホ貸せとか言うんだよ!!!」




私なら、壊れてかえっくるって予想付くものは貸さないけどね。


きむくんは、

「いいんだ、想定してる。ジャケットはあいつにやろうと思ってる。
でも、筋はきちんと通してもらいたい」

って言ってた。


器がでかいなぁ。私と違う。



ソーロップは下の水場で一生懸命洗ってたけど、汚れは落ちてなくて、何度もやり直し喰らってた。




納得いかない顔だったソーロップに声をかけた。

「日本では、人のものを借りるときは必ず許可をもらわなきゃいけないし、返す時は借りたときよりもきれいな状態にして返すのがマナーなんだよ。
ソーロップは将来、日本に来て働きたいんでしょ?
日本はマナーがとても大事な国だから、もし本当に日本に来たいと思うなら、今からでもそれを知っておくことは大事なことだと思う。
ネパールと日本、違うことがたくさんあるよね。
でも、きむくんはソーロップに意地悪でしているわけじゃないよ。私もソーロップはホントに良くお手伝いして頑張ってるって思ってるし。
もう一度、汚れたところをよく確認して洗ってみよう」




ソーロップは、

また洗い直し!?勘弁してよ!!

って顔して行ってしまった。
彼にはまだそういう理屈は早かったのだろうか。
それとも、『文化の相違』の壁が高すぎるのだろうか。




彼とは、それ以外にもいろいろあったけど、


これだけボロクソに書いてしまったけど、

ソーロップはとても素直で気が利く。



家族の手伝いはすごく良くするし、
小さな子供たちの世話は率先してするし、
きむくんと部屋でしゃべってるときなんかは、部屋までわざわざお茶を持ってきてくれることもある。



リスペクトすべきところがいっぱいある。



そんな彼が、お母さんと電話しているときの顔は、ホントに嬉しそう。



「まだ子供」っていう部分と「もう大人」っていう部分が共存する思春期真っ只中のソーロップ。







彼から学んだことも多い。


一瞬の出会いを繰り返す、私の旅スタイルから、
時間をかけて築く人間関係というものを久々に思い出させてくれ、その大切さ・難しさ・楽しさを一番教えてくれたのも、ソーロップだった気がする。








私がこの家を出て旅人に戻る日の朝まで、ソーロップは相変わらず私を怒らせてくれたけど、




今となっては、少しさみしい気持ちもある。




元気でやってるかな、ちゃんとまわり見れるようになったかな

かわいい弟のことを心配するのです。












家を出て一週間ほどしたとき、きむくんから近況が入りました。

きむくんが「えみりあがいなくなって、寂しい?」と聞いたらその答えは、










全然☆












・・・。

あ、ちょっとはね。









といって、私のものまねをしているそうです。

「ドゥユーアンダスタン!!!???」






ソーロップ、次会ったときはまず説教だよ!!
覚えとけ!!!

[2015/11/08 16:41] | ネパール
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この日はストのため、バスは運休。

再開は未定。

明日か、明後日か、一週間後か・・・。






ポカラの町へも行けないし、
こんな日は、何をしようかなー。



だいたい、少し遅めの朝食(といっても、こちらでは当たり前)をとってから、
家から20分ほど離れた場所にある冷泉で、
シャワーと洗濯に講じる。

地元の人に混じりつつも、込み合っていないタイミングを見計らうのって大事!



だいたい、なんだかんだ、これが一日の一大イベント並みに時間がかかるので、
気付くと昼すぎとか、当たり前。


家の仕事や、家畜の世話を朝から晩までしている現地の人たちには申し訳ないけど、
時間に追われる生活を送る日本人の生活から見れば

それでもとっても幸せな気がする。







そんな感じで、昼過ぎ。


ちょっとお散歩しましょ。





先日バグルンに行ったとき、道中の景色が素晴らしかったんだっけ。

行けるところまで歩いてみよう。




歩くのって、確かに疲れるし時間もかかるけど、
景色がゆっくり楽しめるのはいいよね。
気に入ったところで、気が済むまで立ち止まって眺められるし。


旅をしていて、歩くことが全く苦にならなくなった。


というか、歩くのが当たり前の生活になった。



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ナウダラの村を抜けて、次の集落へ。

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丘の上にお寺かな。

行ってみる。

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地元の子供たちが、『素敵な景色でしょ』って笑顔を向けてくれる。

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こういうのを見ると、
ホントに、何が幸せで、何が恵まれているっていうのか、
固定観念がぶっ壊される気がするよ。



素直に、この景色を見ながら暮らせて、
不便かもしれないけど、この大自然の中で生きられるのがうらやましいと思うよ。









更に進んでいく。

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小さく見えるのがポカラの町と、ペワ湖。

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そして棚田。

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中国で棚田に魅了されてしまった私(笑)。

今の季節はこんな感じだけど、
中国の元陽で見たときみたいに、水が張った棚田は、どんなふうに見えるんだろう。



すごく見てみたいな。



それは雨季の季節だって。





また来なくちゃなー。



なんてことない、ただの散歩だったけど、
疲れたらバスに乗って帰って来ようってことはできない日だっだけど



でも、



何の目的もなく、ただ歩くのって



楽しいよね。







そんな幸せな時間を持てたことに

ちょっぴり、スト、万歳って思ってしまった(笑)。



単純だけど、


単純に考えるのがいい時っていっぱいあると思う。

[2015/11/08 16:20] | ネパール
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ポカラから、滞在しているナウダラの村までは、

バグルン行きのバスを途中下車しています。




バグルンは、ナウダラよりも更に奥地。

ナウダラですら、かなりの奥地なのに、一体バグルンってどんなところなんだろう。



そんな話をきむくんとしていた。





家族に聞いてみる。

バグルンって、どんなとこ??

みんな、

『知らない。行ったことないもん。』


そか。


『ここから4時間くらいかかるみたいよ』


え~~~

そんなことはないでしょ。
地図で距離を見ても、4時間もかかるとは思えないよ。



というわけで、

きむくんとバグることにした。

あ、バグルンに行くって意味ね(笑)。




モタモタしてたら出発が遅くなってしまい、
バスに乗れたのは11時ごろ。


大丈夫かな・・・



乗ったバスはぐんぐん山道を走っていく。


人もどんどん乗り込んでいって、いつバスが壊れてしまってもおかしくない。

ま、どの国でもそうだったけど。




途中、どっぷり30分近くランチの時間があったり。



一体、いつ着くんだろーね――――



と話しながら、うたたね。







約束通り4時間ほどたったところで、バスから降ろされた。


あっちの車に乗れって言われた車は、



なんと


バグルン行きの客待ち


さっきのは、バグルンいかないのね。。。



そしてこの車は、まだ6人は集まらないと出発しないらしい。

満席になるまで待ってたら、陽が暮れちゃうよ―――




とりあえず、バグルン方面に歩いてみますか。

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と、その前に、一服。



チャーと、インスタントラーメン(カレー味)。

ネパールの軽食は、インスタントラーメンが定番です。





そして、チェックポイントに立ってる警官に絡む(笑)。


と、バグルン行きのバスが来たので、もちろん飛び乗る(笑)。





まだまだ山を行きますよ。




でも、ここからすぐで着いた。





ここがバグルンだってー。

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町やん。


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バグルンは、お寺が有名だって、アマが言ってたけど、
通りすぎたお寺がそうだったのかもしれないと思う。



ちなみに現在、時刻は夕方。


ホント、うだうだやなー。



泊る予定では来ていないし、
ブアが心配しているだろうから、
1時間ほど町中を散策した後、
帰路に着くことにしようと、きむくんと打ち合わせ。




私は、バグルンのすてきな景色を見つけたかったし、
きむくんは、どちらかというと、景色より現地の子供たちと絡みたいそうなので、

別行動。

たった1時間だからね、お互い悔いのないように生きましょう。


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一時間後、きむくんと合流し、
再びバスに乗ってナウダラに戻る。



途中で日も暮れるし、
ブア、心配してるかなぁ





4時間かけてナウダラに到着。

ブアやアマや、家族みんなが、温かい笑顔で『おかえり』って言ってくれた。


小さな冒険だったけど、
楽しかったよ。


バグルンは、中核都市・交通の要所としての位置づけだそうだけど、
ナウダラも、ポカラもそうだけど、
日本と比べたら、比べられないくらい田舎だけど、


だからこそ大事なものってあるんじゃないかなと思ったりする。


地図には名前しか情報のない町。
バグルンも、ナウダラもそうだったけど、
そんな瞬間が、やっぱり旅人としての心をわしづかみしてくれる気がする。






あ、そうそう。


遅くなったけど、日帰りして正解だった、最大の理由。


帰ってからブアがこういった。


『明日から、ストで、ポカラ発着の交通機関はストップするよ。再開は未定。』


ま・・・

マジかよ。

バグルンに閉じ込められなくてよかったね。
帰ってきてよかったー

[2015/11/08 15:46] | ネパール
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